岸田自民は4.28「3補選」に及び腰…誰も名乗り上げず、選挙区からは“敵前逃亡”を望む声
島根1区は選対本部長が不在
「長崎県連は『不戦敗』を想定していましたから、急な戦略変更で大慌て。茂木幹事長が候補擁立に向けて県連にハッパをかけたそうですが、果たしてスンナリと決まるのか。4000万円超の裏金が明らかになった谷川さんの後釜として名乗りを上げる人はいないのでは、とみられています。対立候補の立憲・山田勝彦衆院議員は地元で知名度がありますから、誰を立てても厳しい選挙戦を強いられます」(前出の官邸事情通)
党本部が「1敗」を覚悟し始めた島根1区も、お寒い状況だ。
「候補者として浮上したのは、元財務官僚で地元出身の錦織功政さんと、愛媛出身で地縁のない元職だけでした。めぼしい候補が不在の中、何とか錦織さん擁立を決めましたが、彼は地元での知名度がない。そのため、負けて責任を取らされることを恐れてか、選対本部長を買って出る人がいないのです。錦織さんは地元回りに苦労しています」(地元関係者)
東京・江東区全域が選挙区の東京15区では、地元自民党は“お通夜”状態だ。浮上する不戦敗論に対し、「そうしてもらった方がありがたい。誰も出馬意欲を示していませんから」(江東区政関係者)と敵前逃亡を望む声が上がるほどだ。
誰も彼もが“補選に関わりたくない”。岸田首相の明暗を分ける3補選は、やっぱり「全敗」濃厚だ。