LINEヤフー資本見直し先送りの裏に…岸田首相「わが身かわゆす外交」にゾゾッ!

公開日: 更新日:

岩盤保守は怒るべき

「管理不備による21年の行政指導を経ても変わらぬ韓国依存にソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏が激怒。にもかかわらず、独善的な出沢剛・LINEヤフー社長は危機感に乏しく、真摯に取り組まなかった。それでソフトバンクが前面に出て一気呵成にまとめようとしたものの、『LINEを日本に強奪させるのか』と反発する韓国世論を背にしたネイバーのかたくなな姿勢を崩せないまま。矛先は尹錫悦大統領にも向き、『売国政府』と非難されている。失点を避けたい尹政権が岸田政権に資本見直しの先送りを働きかけていた」(霞が関関係者)

 日中韓首脳会談に出るため5月末に訪韓した岸田首相に対し、尹大統領は「行政指導はネイバーに持ち株を売却しろと要求したものではないと理解している」とチクリ。岸田首相は「ガバナンス再検討を求めたもの」と応じていた。1週間後には米バイデン政権の意向に沿って、第2次安倍政権下で発生したレーダー照射の事実認定を棚上げした再発防止策で合意。そして今月上旬、LINEヤフーが26年3月末までにネイバー側とのシステム完全分離を盛り込んだ2度目の報告書を総務省に提出すると「評価できる」(松本総務相)と軟化した。

「9月末の自民党総裁選での再選にこだわる総理は米国ににらまれたくない。わが身かわいさが全て」(官邸事情通)

 先週のNATO首脳会議で再会した岸田首相と尹大統領がニマニマしていたわけだ。岩盤保守層が怒らなければおかしい。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇