米大統領選からバイデン撤退…致命傷の高齢不安払拭ならず、ハリス副大統領を後継指名
バイデン米大統領(81)は21日、11月の大統領選からの撤退を表明した。後継としてハリス副大統領(59)を支持、推薦した。
11月5日の投票日まで約3カ月半。現職が出馬辞退に追い込まれるのは異例で、ベトナム戦争の反対運動に直面した1968年のジョンソン大統領以来56年ぶり。米大統領選は重大局面を迎えている。
バイデン大統領はSNSに書簡を掲示し、自らの決断について「私が(大統領選から)降りることが、わが党と国にとって最善だと信じる」と述べた。残り任期の職務に尽力するとも語った。バイデン大統領は週内に国民に向けて、決断の詳細を説明する。
バイデン大統領はトランプ前大統領(78)と対決した6月27日の討論会で、言葉に詰まる場面や意味の通らない発言が続き、判断能力や健康面に関し懸念が拡大した。本人や家族は選挙戦継続を模索したが、党重鎮や献金者からの撤退論がやまず、2021年1月の就任以来付きまとった年齢問題が致命傷となった。