大慌てで自民総裁選出馬へ…“後出しジャンケン”やめた小泉進次郎の思惑と「アキレス腱」

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長老の存在はかき消したい?

 ただ、進次郎の狙いが奏功するとは限らない。出馬の意向がハッキリしたことで、今後、投開票までの約5週間、メディアに根掘り葉掘り探られ続けることになる。

「注目度が高い進次郎さんは、過去の失言やスキャンダルを徹底的にほじくり返されるのは確実。新たな女性問題などが噴出したら、大ダメージだ」(自民党関係者)

 早速、「気候変動問題にはクールでセクシーに取り組む」といった過去の“迷言”がテレビで報じられているほど。

 進次郎と面識がある政界関係者によると「進次郎さんはサービス精神旺盛で、演説で面白いエピソードを盛り込もうとするが、ピントが外れてスベってしまう」そうだ。長い選挙期間中に、さらなるトンデモ発言が飛び出し、ボロが出る可能性もある。

 最大のネックは背後にいるとされる長老・森喜朗元首相の存在だ。

「森さんは進次郎さんをバックアップすることで、バラバラになった安倍派の一部をまとめたいと考えているようだ。森さんの姿が見えれば見えるほど、『刷新感』は薄れ、進次郎さんにとってマイナスです。進次郎さん本人は、何とか森さんの存在をかき消したいと考えているはずだ」(閣僚経験者)

 やっぱり、告示ギリギリまで黙っていた方が良かったんじゃないか。

  ◇  ◇  ◇

 ■関連記事では、自民党総裁選をさまざまな角度から切って報じている。

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