著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

兵庫県知事選の結果は長年の自民党の愚民政策で自分の頭で考えないバカな若者が増えたからだ

公開日: 更新日:

 そもそも立花孝志氏が「斎藤氏を応援するために出た。私に票は入れないで」と立候補したのが始まりで、彼はまず内部告発して後に自死した職員が不倫や性加害をしていたと吹聴、その事実を言わなかった斎藤氏が彼をかばったというイメージをつくり上げた。斎藤氏ははめられたのだと主張すると、YouTuberたちがそれを切り取り、編集した動画が量産された。

 立花氏は動画で「バカな人の1票をいかに利用するか、犬や猫と同じ」と豪語しており、まさにそれが実践されたのだ。

 しかも百条委員会の委員の自宅前で演説し、チャイムを鳴らして「出てこい」と叫び「これ以上やって自死されたら困る」とうそぶいた。

 そのうえこれから県会議員86人を1人ずつ攻撃していくという。何のためか。金のためだろう。今すぐ彼を野放しにしない法律を作らなければ、こんな汚い選挙ビジネスがどんどんはびこることになる。

 何故たった1カ月で若者がこれほど熱狂したのか。

 はっきり言うが「バカ」だからだ。自民党が何十年も続けてきた愚民政策で何にも知らない何も自分で考えない人間が、SNSでアルゴリズムで供給される情報を自分の力で探したと思い込み、空っぽの頭に流し込まれてかりそめの「正義」に酔い、一気に行動した。

 まるで昭和の戦争前夜のようだ。私はこのやり方を誰かが、シミュレーションしているように思えて仕方がない。

 来たる憲法改正の国民投票など、このやり方ならあっという間に成立してしまうだろう。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係