石破茂首相は「ジキル博士とハイド氏」なのか…参院政倫審非公開容認に野党議員も唖然茫然
あまりに変節ぶりにSNS上では石破首相を「ジキル博士とハイド氏」と揶揄する声もあるが、とりわけ酷いのは、裏金事件を受けて行われる参院政治倫理審査会の開催について、公開しないことを容認する考えを示したことだ。
「非公開での審理を無意味だとは思わない。充実した中身のある審理がなされることを期待する」
参院政倫審には旧安倍派の27人が出席する意向を示しているものの、このうち23人が非公開を希望しているという。非公開は議事録も公表されないため、与野党から「非公開で説明責任を果たせるのか」との疑問の声が出ているのだが、石破首相は「政倫審の運用の在り方について内閣として申し上げる立場にない」とまるで他人事だった。
だが、総裁就任前の石破首相は2月、衆院政倫審の開催形式についてこう言っていたはずだ。
「議員が説明責任を果たす場だ。なるべく公開した方が大勢の人に対して説明できる。非公開にする合理的な理由はなかなか見当たらない」
「非公開にする合理的な理由は見当たらない」と踏み込んでいたはずなのに、なぜ、今は「非公開での審理を無意味だとは思わない」となるのか。まったく分からない。石破首相は自身のホームページで「雪中松柏」(志や主義を決して曲げないことの例え)と掲げているが、早く削除した方がいい。