著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

戒厳令下でも機能した韓国の司法・行政の分離。日本で同じことが起きたら…

公開日: 更新日:

 これは軍隊もこの戒厳令に疑問を持ち、わざと鈍い行動をとったのではないだろうか。

 尹大統領が何を考えていたのかいまだにわからないが、野党が北朝鮮と通じ選挙でも不正をしたと、ネトウヨ系のSNS情報を本気で信じていたのではないかという報道もある。

 SNSと選挙。最近この話ばかりだ。トランプに不正選挙とあおられた市民が議会を襲撃し、兵庫県知事選では不信任で失職した斎藤氏がまさかの復活。

 韓国では陰謀論が負け、米では一度負け復活し、兵庫では陰謀論が勝利した(立花孝志氏がパワハラはなかったというのは嘘だったと断言した)。「自ら情報を取りに行く時代」というが、SNSに送り込まれる情報をみんなだらだら見ているだけではないのか。

 検察のトップだった尹氏を今や検察が内乱容疑で捜査している。韓国は司法と行政がしっかり分離している。ここが日本との大きな違いだ。同じことが起きても、日本では司法が動かないだろう。そもそも国会前にあれほどの人が集まらないだろう。日本人には長年にわたって「長い物には巻かれろ」という言葉が染み付いているからだ。

 戒厳令下では主要な政治家や政権批判のYouTuberらを逮捕する動きもあったという。日本なら日刊ゲンダイが封鎖され、私は逮捕されていたかも知れない。それでも言おう、「長いものには噛みつけ」と。

【連載】ラサール石井 東憤西笑

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった