吉村維新の“石丸ラブ”が止まらない…新党に「連携参加の可能性を前向きに」と秋波送った皮算用
身内の心境は複雑
維新元幹部が言う。
「今度の都議選で『東京維新の会』の公認候補に決まっているのは現職を含め今のところ4人。候補者を公募していますが、増える見込みは薄い。たった4人が石丸新党へ参加したとて何の意味があるのか。『石丸』の看板で戦ったとしても、維新の党勢拡大に資するとは思えません。国民民主党の玉木代表(役職停止中)は石丸新党との連携について『もう少し全体像が見えてくるまで見定めたいのが率直な思い』と慎重に値踏みしています。吉村さんを悪く言うつもりはないけれども、正直、今の段階では玉木さんの態度の方が正しいと思う」
代表の先走りに身内も複雑な思いに駆られているようだが、当の吉村代表は「石丸ラブ」が止まらない。インターネット番組「ReHacQ」(リハック)で石丸氏と対談した際、「石丸さんに都知事になって欲しい」(昨年8月31日配信)、「石丸さんに東京を動かして欲しい」(同12月23日配信)と再三にわたってエールを送っているほどだ。
ただ、連携を前に維新が取るべき“ケジメ”もある。
「東京維新は昨年の都知事選で独自候補の擁立を見送り、静観を決めました。出馬した石丸さんを水面下で応援したメンバーに、当時の幹部が『他の候補の支援は絶対にするな』とクギを刺したことも。分裂含みのひと悶着があったのに、石丸新党との連携がすんなりいくでしょうか。最終的には石丸さんと吉村さんの間で話を詰めるのでしょうが……」(維新関係者)
維新内部で再びひと波乱あるかもしれない。
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石丸伸二氏が党首を務める地域政党「再生の道」の設立を発表。今夏の都議選の候補者を公募し、全42選挙区で擁立を目指す。自身は出馬しないとか。果たしてマトモな候補が集まるだろうか? 関連記事【もっと読む】で詳しく報じてます。