日米首脳会談まさかの“成功”に自民「反石破派」意気消沈…トランプ大統領への“ヨイショ”作戦が奏功か
高市早苗氏、茂木敏充氏らは歯ぎしり
「高市さんは先月末のテレビ番組で、石破総理が早期訪中に意欲を示していることについて『ちょっと順番が違う。本当は国会召集前にトランプ氏に1回は会っておいてほしかった』と苦言を呈しました。対中国で石破総理より強硬な姿勢を示し、保守系議員の支持を得る戦略です。ちなみに、番組内でトランプ氏周辺から自らに面会の打診があったエピソードを披露。『首相が先に会うべきと思ったので遠慮した』と言いつつ、SNSには『いつか堂々と会談できるような役職を担う事を目標にしながら頑張りたい』と、次の総理総裁に意欲を示していました」
茂木前幹事長も歯ぎしり組だ。先月末に勉強会を発足させ、初会合のテーマは「トランプ政権」。参加者は旧茂木派だけでなく萩生田元政調会長、稲田元防衛相ら計65人だった。茂木氏は「予想以上に多くの方に集まってもらった」と誇らしげだった。
前回総裁選で善戦した小林鷹之元経済安保相も動いている。先月末、自らが立ち上げた勉強会の会合を開催。旧安倍派を中心に約30人が集まった。総裁選で支持に回ったのは衆院の中堅・若手が中心だっただけに、今後は参院への広がりを狙っているという。「本人は参院幹部に協力をお願いした」(同前)そうだ。
裏金処分で「石破憎し」の旧安倍派に至っては、失敗を「切望」していてもおかしくないレベルだ。
「少数与党で今国会を乗り切れるか微妙な状況になっています。そんな中、日米首脳会談で失敗すれば『やはり石破ではダメだ』との声が拡大するのは確実でした。3人ともそんな展開に備えて動いていたわけです。ところが、意外にも成功でしたから、当てが外れた形です」(官邸事情通)
ヨコシマな連中である。
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“自民党ナンバー2”の地位にあるはずの森山幹事長の力量を疑問視する声が日増しに高まっているという。●関連記事『【もっと読む】自民党・森山幹事長の評価が一気ガタ落ち…ヨレヨレ少数与党、打開策見えず』で詳報している。