米国の日本領事館から届いた“恐怖メール”…永住証明書類の「常時携帯義務」違反なら国外退去も
■「アメリカ人もエルサルバドルの強制収容所に送る」
日本人に限らず、移民の恐怖をさらにかき立てているのが、エルサルバドルの「テロ監禁センター」だ。劣悪な環境で知られるこの刑務所には、「凶悪なギャングのメンバー」と疑いをかけられた200人以上のベネズエラ移民が、強制移送され収容されている。
そこに、トランプ政権の「行政上の手違い」のために送られてしまったのが、アブレゴ・ガルシアさんだ。ガルシアさんはエルサルバドルからの亡命希望者で、2019年に送還保護を受けてアメリカに滞在していた。連邦最高裁は「彼をアメリカへ連れ戻すべきだ」と判断したが、それに対し政権は一切応じる気配がない。
さらにトランプ大統領は「今後は移民だけでなく、アメリカ人もここに移送する方法を模索する」と発言。もしそれが法的に可能になれば、抗議活動家などを「テロリスト」などと解釈して送り込むことも考えられる。これに対し「政権を批判する者への脅し」「もう誰も安全ではない」と、反発の声が上がっている。