神奈川県警また不祥事、戸部署長の「苛烈パワハラ」を隠蔽か? 課長2人が出勤不能に

公開日: 更新日:

 実力組織である警察のパワハラの凄まじさは想像を絶する。生殺与奪を握るトップの仕業となれば、なおさらだ。紆余曲折を経て県警本部に報告が上がったものの、内部の不祥事ゆえに腰が重いという。

「戸部署幹部を断続的に事情聴取していた監察官室は、7月末以降に作業を本格化。加害者の中田署長をはじめ、副署長、次長のほか、被害者の生安課長や他課の課長も対象です。ただ、中田署長が〈指導しただけだ〉と強弁すれば裏取りが非常に難しい。そうでなくても、戸部署長は警視正が就くポストの中でもトップ。この先は本部の生安部長、あるいは地域部長へと上がり、警視長への昇任がほぼ約束されている。天下りは言うまでもない。『県警のエース』を潰すわけにはいかないという組織の論理で隠蔽されるのではないか。そうした懸念が広がっています」(県警事情通)

 県警本部に事実関係を問い合わせると、監察官室がこう回答した。

「現在調査中です。調査結果を踏まえて、適切に対処してまいります」

 そろそろ、秋の人事が内示されるタイミングだ。県警は人よりも組織を守るのか。だとしたら、安全安心な市民生活の確保なんて期待できない。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…