阪神オマリーの指導力に現場コーチ陣も戦々恐々
熱血指導に現場も戦々恐々か。
1日に始まった阪神の秋季キャンプで、オマリー打撃コーチ補佐が精力的に動いた。まだ初日だというのに、フリー打撃中はケージ裏で2時間、打者を観察。伊藤隼や森田ら若手を呼び止めて、身ぶり手ぶりを交えながら、熱心に指導を行った。
森田には「上半身を動かしすぎないように。ボールへの反応が遅れる」と語ったオマリーコーチ補佐。打撃コーチ補佐とはいえ、本来の役割は外国人打者のケアがメーンだ。それでも、今季はリーグ最下位のチーム本塁打82本、同5位の503打点と貧打に悩んだだけに、この元助っ人のアドバイスに期待する声は多い。
とはいえ、そんなオマリーコーチ補佐が結果を出せば、肩身が狭くなるのが現場のコーチ陣だ。なにせ、オマリーコーチ補佐は02年春季キャンプ中に臨時打撃コーチに就任すると、そのまま特命コーチとしてシーズン中もチームに帯同。主にアリアスの面倒を見ながら指導を続けると、03年はリーグトップのチーム打率.287、695打点と、ダメ虎の変貌に貢献した。
今回も「コーチ補佐」の指導で打線が生まれ変わり、若手が伸びれば、それこそ「打撃コーチは何だったのか」という話になりかねない。関川、高橋両打撃コーチは、うかうかしていられない。