阪神と巨人の“珍トレード”がスタンリッジ退団決定で現実味
ジェイソン・スタンリッジ(35)の阪神退団が決定し、他球団の動きが活発化しそうだ。
スタンリッジは阪神の4年間で35勝。今季は8勝も、防御率はリーグ3位の2.74の成績を残した。巨人キラーでもあり、今季の対戦防御率は2.28。その巨人も今オフ、先発投手の補強が最重要課題となっている。即戦力投手は何人いてもいいという姿勢。交渉解禁となるFAでは、広島・大竹、中日・中田賢を狙っている。当然、スタンリッジ獲得に腰を浮かせないわけはない。
一方、巨人にもフリーになりそうな助っ人先発投手がいる。今季9勝のデニス・ホールトン(34)だ。補強次第では契約延長は微妙な状況。パ・リーグの元最多勝投手の看板を引っさげて一昨年オフに入団したものの、原監督の評価は必ずしも高くない。さるチーム関係者によると、「常に6回3失点くらいの投球で、それが持ち味でもあるんだけど、原監督は、もっと上のレベルを望んでいる」という。
<二軍でグチ>
もしFAで投手2人が入団すれば、来季の先発ローテ争いは今季以上に激しさを増す。ホールトン側から契約を延長しない可能性も出てくる。「故障したわけでもないのに、今年は二軍生活が長かった。最多勝の実績もある投手なので、炎天下の真夏のジャイアンツ球場でグチをこぼしたことは一度や二度じゃない」とある二軍関係者は証言している。