ベルギーに逆転勝利! 日本代表「劇的大変身」3つの秘密
「しかし、左サイドばかり攻めても強豪には通用しない。そこで本田が音頭を取って、新しい攻撃パターンをザックに直訴して認めさせたのです」(サッカー記者)
端的に言うと「本田と香川、ボランチが効果的にポジションを変え、多くのパスコースをつくることでチャンスを広げていく」「左に流れてのプレーが多かった本田が、意識的に右サイドでプレーする」の2点である。
ベルギー戦での柿谷のゴールが、まさに「選手発案の得点パターン」だった。ミスから失点して迎えた前半37分。右サイドで本田がボールをキープ。攻め上がった右SB酒井宏樹(23)にパスを送る。酒井のクロスに柿谷が長身CB2人の間に割って入り、ヘディングシュートをぶち込んだ。
本田が「右サイド重視のプレー」に専念するようになったのは、16日のオランダ戦から。この試合で本田が相手エリア内で出した「パスの半数以上が右サイドから」。それまで右サイドからのパスは「3割前後」。左サイド一辺倒から右サイド重視を徹底することで相手DFを混乱させ、ゴールを奪おうというプランが奏功したのである。