楽天がNO…マー君残留なら「怒りや不快感が投球に影響」と識者
公の場で初めてメジャー志向を明らかにした楽天の田中将大(25)に対し、球団側は「連覇を目指す一員として残って欲しいという話はした」(立花球団社長)と、残留を要請した。新たな入札制度(ポスティングシステム)が発効した17日、会談した両者の主張は依然、平行線をたどっている。
■残留で来季のピッチングに及ぼす影響は?
田中は17日の会見で、「ポスティングシステムというのは球団の権利。球団に『かけません。残ってくれ』と言われれば、プロとしてそこでまた全力を尽くすし、その覚悟はできている」と話した。
田中は確かにマジメな選手だ。希望がかなわなかったからといって、手を抜くタイプではない。立正大学教授(心理学)の斉藤勇氏もこう言う。
「心理学的な見地からすると、プロアスリートは一般の方に比べ、非常に強い精神力を持っています。その中でも田中選手は、緊迫感が続くシーズンで毎年のように活躍しているので、普通の選手以上にメンタル面は強いでしょう。仮に残留して来季日本でプレーすることになっても、ある程度のパフォーマンスは出せるはずです」