羽生トップも…団体戦浮沈の鍵握る姉弟アイスダンスの実力
その木原は演技が終わっても表情はガチガチ。「現地入りした当初はあまり緊張しなかったが、練習でちょっと硬くなってしまっていた。最後に細かいミスが出てしまった」と振り返った。
「レベルの低い第1グループの時は会場も静かだった。それが演技レベルが上がるにつれて歓声は大きくなっていきました。最後に出てきた地元ロシアのペアは、これぞペアの演技という成熟したフィギュアの芸術を見せてくれた。バレエ王国だから文化の違いといってしまえばそれまでだが、日本のペアとは大人と子供ほどの差がある」(現地記者)
上位国のペアは高さとスピードのある豪快な3回転のツイストリフトは当たり前。2回転の日本ペアでは太刀打ちできない。
そもそも日本は五輪予選でペアの出場枠を獲得できなかった。それが選手の国籍問題でエストニアが出場枠を返上。開幕1カ月前に補欠1番手で繰り上がった。その程度の実力なのだ。
■前回五輪17位、世界選手権は20位
8日のアイスダンスも、日本のキャシー・リード(26)、クリス・リード(24)の姉弟ペアは苦戦必至。バンクーバー五輪17位、昨年の世界選手権は20位といった実力しかない。