羽生トップも…団体戦浮沈の鍵握る姉弟アイスダンスの実力
男子SPの直後に行われたペアは、高橋成美(22)、木原龍一(21)組が第1グループの最初に演技。大きなミスはなかったものの、ロシア、カナダ、中国、イタリアといった上位国とのレベル差は大きく、どうにかペアらしい形を見せているだけ。順位は8位(3点)だった。日本は2種目が終わって13点。羽生が最高点を獲得してどうにか4位につけた。
19点で首位に立ったのは、男子SP2位(9点)、ペアは昨年の世界選手権で圧勝したボロソジャル・トランコフ組が1位(10点)のロシアだ。
日本チームは男女とも個人戦で羽生、浅田真央(23)という金メダル候補を抱えているだけに、「団体でもメダルを」と期待されているようだが、そうはいかない。ペアとアイスダンスのレベルが極端に低いからだ。
ペアに出場した高橋・木原組は昨年1月にペアを結成したばかり。初めて練習をしたのは、くしくも1年前の2月6日だった。
直前まではシングルの選手だった木原は当初、女性を持ち上げるリフトや空中に放り投げるツイストリフトなど、ペア特有の技の練習は、高橋のケガを心配して恐怖感を持っていたという。