TV関係者ヤキモキ 有力選手五輪欠場で懸念される低視聴率

公開日: 更新日:

■視聴率減

 ボンやスタリフのようにルックスも抜群のトップアスリートが出場しなければ注目度は一気に低下。競技によっては国際オリンピック委員会(IOC)が重視するテレビ視聴率に影響するのではないか。

「国や地域にもよりますが、冬季五輪は競技よりも有力選手に注目が集まる傾向にあります。ボンの欠場で米国では女子アルペンスキーの視聴者数が減るのは十分に考えられます。スポーツにケガは付きものとはいえ、これだけ故障者が続出するのは各競技ともコースや選手管理がずさんなことも一因です。IOCは注目度を高めるため、今大会からアクロバティックな動きをする新種目(フリースタイルスキー・ハーフパイプ)を採用した。今回は施設の不備が指摘されていますが、選手の安全を優先しない限り、今後も故障者は増える。有力選手不在が続けば、ファンの冬季五輪離れは進むでしょう」(スポーツライター・工藤健策氏)

 多くの海外メディアは「右ひざ手術からの回復が遅れていた女子ジャンプのサラ・ヘンドリクソンまで不在なら目も当てられなかった」と安堵しているという。

 ソチ五輪の日本向け放映権料は16年リオ五輪と合わせて約360億円。NHKと民放連で構成するジャパンコンソーシアムも視聴率低迷を心配している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…