TV関係者ヤキモキ 有力選手五輪欠場で懸念される低視聴率
■視聴率減
ボンやスタリフのようにルックスも抜群のトップアスリートが出場しなければ注目度は一気に低下。競技によっては国際オリンピック委員会(IOC)が重視するテレビ視聴率に影響するのではないか。
「国や地域にもよりますが、冬季五輪は競技よりも有力選手に注目が集まる傾向にあります。ボンの欠場で米国では女子アルペンスキーの視聴者数が減るのは十分に考えられます。スポーツにケガは付きものとはいえ、これだけ故障者が続出するのは各競技ともコースや選手管理がずさんなことも一因です。IOCは注目度を高めるため、今大会からアクロバティックな動きをする新種目(フリースタイルスキー・ハーフパイプ)を採用した。今回は施設の不備が指摘されていますが、選手の安全を優先しない限り、今後も故障者は増える。有力選手不在が続けば、ファンの冬季五輪離れは進むでしょう」(スポーツライター・工藤健策氏)
多くの海外メディアは「右ひざ手術からの回復が遅れていた女子ジャンプのサラ・ヘンドリクソンまで不在なら目も当てられなかった」と安堵しているという。
ソチ五輪の日本向け放映権料は16年リオ五輪と合わせて約360億円。NHKと民放連で構成するジャパンコンソーシアムも視聴率低迷を心配している。