出遅れに評論家仰天 楽天・則本に「2年目のジンクス」の予兆
17日、昨季新人王の則本昂大(23)が、初めてフリー打撃に登板した。5年目の西田と4年目の榎本に38球を投げて、ヒット性の当たりは計4本。「思った通りの投球はできたと思う。細かい制球はもう少し投げ込んでやっていく」と話した。
昨季24勝無敗の田中がオフにヤンキースに移籍。次期エースにはチーム2位の15勝を挙げた則本が期待されているが、それはあまりにも酷だろう。
■多忙なオフのツケが回ってくる
昨季日本一になったこともあり、楽天の選手にはメディアの出演依頼が殺到。田中はポスティング問題でゴタゴタしていたとあって、このルーキー右腕が駆り出されるケースも多かった。日本シリーズ終了後からキャンプイン直前まで、全国放送のバラエティーやスポーツ番組だけでも8本。地元仙台のテレビやラジオ番組、イベントなども加えれば、数え切れないほどだ。
1年の疲労を十分に癒やせず、シーズンに向けた準備も遅れる。「2年目のジンクス」はこういうことから始まる。実際、楽天のキャンプ序盤に取材したある評論家は、則本のブルペンに仰天。
「キャンプが始まったばかりということを考慮しても、体が全然できていない。開幕に間に合うのか?」と目を丸くしていた。
田中の代わりどころか、2ケタ勝利も簡単ではない。