5連敗で現実味 日ハムの「大谷打率3割」「チーム最下位」
前日までのチーム防御率(4.03)がリーグ最下位の日本ハム。エースの吉川(26)がいまだ勝ち星なし。先発で白星があるのは3年目の上沢(20)とメンドーサ(30)の2人だけ。そのメンドーサが、8日の楽天戦は4回もたずに5失点KOされた。
日本ハムはこれで5連敗。先発陣の立て直しが何より急務なのは一目瞭然だ。
なのに、この期に及んで大谷翔平(19)のバットにこだわっているのが栗山監督。12日の西武戦の先発が決まったというのに、この日も「3番DH」でフル出場させた。
結果は5打数2安打1得点。五回に追撃につなげる左前打を放ったものの、終わってみれば大量失点で黒星を重ねた。
■フロントは大谷をローテの軸にと
なにしろ大谷はキャンプで3日打撃練習をしただけで打率3割7分。栗山監督がその打撃に未練タラタラなのも分からなくはない。
だが、いくら大谷が打つといっても、毎試合ひとりで5点も6点も取れるわけじゃない。大谷が気を吐いたところで、オンボロ先発陣を何とかしないことにはザルで水をすくうようなもの。1点や2点取っても、投げるたびに点を吐き出す投手陣をなんとかしないことには長いシーズンは乗り切れない。