日ハム大谷 「中6日なら15勝」の障害は栗山監督の逡巡
「本当に良くなってきたんだけど、良くなった分、物凄く怖くなってきたというかね」
日本ハムの栗山監督がオープン戦を打ち上げたこの日(23日)、こう言った。計3試合(13イニング)に投げ、2勝0敗、防御率1.38、22日は最速157キロの速球で巨人打線を牛耳った2年目の大谷翔平(19)に関してだ。
「これは翔(中田)や岱鋼(陽)もそうなんだけど、成長している選手に対しては、やればやるほど責任を感じるというか。そういう怖さが出てきている。だから自分も頑張らなければいけない気持ちになる」
指揮官は大谷のポテンシャルの高さを、嫌というほど知っている。投手として160キロ近い速球を投げ、野手としてはキャンプで3日しか打撃練習をしなくても本塁打を打つ。投打とも飛び抜けた力を持っているからこそ、使い方を間違えたら大変だと気持ちを引き締めているのだろう。
1年目は投手で13試合に投げて3勝0敗、防御率4.23、野手は77試合で2割3分8厘、3本塁打、20打点。投打ともどっちつかずの成績に終わった。スポーツマスコミや評論家諸氏からは今年も「二刀流ができるほどプロは甘くない」「中途半端で終わるさ」という声も聞こえるものの、今年は投手中心、先発として中6日で回す方針がスタッフ会議で確認されている。