専門家が指摘 日ハム大谷「二刀流」&「長身」の肉体的負荷
平山氏はさらに「下半身の使い方にも原因があるのかもしれない」とこう続ける。
「投球中に足をつる投手は、体重移動の下手な選手が多い。大谷は思い切り腕を振って投げるMAX160キロの速球が持ち味ですから、投げる瞬間にかかる下半身の負荷は体重の数倍。大谷の体重は90キロなので、それこそ400キロ以上の負荷がかかりますから」
体重移動のうまい選手であれば負荷を散らすこともできるものの、ネックになるのは193センチという身長らしい。大谷が高校時代から捻挫の多かった経験も踏まえ、平山氏はこう言った。
「高身長選手は体をうまく操作するのが難しい。だからといって基礎をおろそかにしてしまうと、ケガも多くなる。捻挫の多い選手は、股関節や太もも内側の内転筋の使い方に問題のあるケースが多いですからね。もし、私が大谷の体を見るとすればインサイド、内転筋やハムストリング(太ももの裏側)を鍛え直しますね。背の高い選手ほど、そうした土台を作らないと重心軸が作れません」
大谷が二刀流を継続するのは容易ではない。