阪神・和田監督が執念…巨人戦6試合はクビ賭けた“天王山”
「この3連戦にかける思いはあった。この3つの重さを感じて勝ち越した」
阪神の和田監督が安堵の表情でこう言った。
13日の巨人戦で「勝負手」を打った。今季好調を維持する左腕・岩田を中4日で先発起用。6回3失点と力を存分に発揮したとはいえなかったものの、七回に代打関本の逆転満塁弾が飛び出し、2位に浮上。この3連戦を勝ち越し、首位巨人に3・5ゲーム差に詰め寄った。
「岩田は8日の広島戦で7回113球を投げていた。この3戦目に来るという話を事前に聞いてはいたが、シーズン終盤ならまだしも、本当に先発させるとは……」
と、巨人関係者も驚いた岩田の起用。球宴休みを直後に控えているとはいえ、登板間隔を詰めれば故障の危険もある。そうなれば残り60試合以上を残す中、大きなダメージとなりかねなかった。
ただ、7連勝の勢いで東京に乗り込んだ和田監督は是が非でも勝ち越したかったようだ。
「昨季は、首位巨人と1・5ゲーム差で迎えた前半戦最後の直接対決を1勝2敗で負け越し、追撃態勢を整えられなかった。和田監督はこの岩田を後半戦開幕(21日~)の巨人戦にも投入する算段。8月以降に巨人と9試合を残しているが、今回の東京ドームの3連戦と後半戦開幕の対巨人3連戦を目いっぱいで戦うつもり。今季の大きなヤマと踏んでいるのです」(球界関係者)