勝負弱さ浮き彫りに…阪神「首位攻防初戦」逆転負けの“戦犯”

公開日: 更新日:

 プレッシャーなのか、呉はマウンドに上がったときから顔色が冴えなかった。キレのいい真っすぐは村田に投じた3球目(150キロ)だけ。阿部の代走として二塁ベースを大きく離れた鈴木の動きもまったく気にすることなく、ロペスには7球目の直球をはじき返された。

 呉には空振りが取れる変化球がない。ストレートが走らないと、この日のように苦しい投球を強いられる。戦犯の呉は「結果が悪かったので特に言うことはない」と肩を落とした。

 元阪神投手コーチの福間納氏が言う。

「呉は今、韓国と日本の野球の違いを肌で感じていると思う。力勝負を好む韓国の打者は初球からどんどん振ってくる。一方日本の打者は、カウントが追い込まれてもファウルで粘るし、コツコツ当ててくる中でも巨人の打者は技術がある。ポーカーフェースの呉でも首位攻防の初戦はかなり重圧を感じていたはずです。先頭打者の阿部には4打数2安打と打たれていたからなおさらでしょう」

 呉の持ち味を引き出せなかった鶴岡にしても、阿部の怖さを知っているだけに、負けられない一戦の最後は変化球で逃げの配球に出たのだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出