勝負弱さ浮き彫りに…阪神「首位攻防初戦」逆転負けの“戦犯”

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■甘えのDNA

 それにしても今季の阪神はとことん勝負弱い。今季はこれまで6度も首位奪取のチャンスがありながら、いずれも失敗。この3連戦もいきなり勝ち試合を落とした。昨季同時期(8月27~29日)に5ゲーム差で迎えた巨人との3連戦に3連敗。独走優勝を許した悪夢が再び脳裏をよぎったファンもいるだろう。

 前出の福間氏がこう言う。

「和田監督の野球は型にこだわる傾向がある。それで試合を落とすとダメージが大きい。この日117球投げていたが、巨人打線を抑え込んでいた相性のいいメッセンジャーに完投させる手もあった。実際今季3回も完投している。最後は必ず呉というより、状況を見て続投か継投かを選択するべきです。目立たないが打線も先頭打者が出たのは2イニングだけ。三振も13で工夫がなかった。前回負け越した巨人戦も攻守で細かいミスが出た。このあたりが勝負弱さにつながっている」

 また、評論家の中村稔氏は「阪神の体質も影響しているかもしれない」と言う。


「阪神の選手、コーチは勝ちへの執念があまり感じられない。努力はしているんだろうけど、九回も呉がバタバタになって打つ手なしだった。前カードも広島に1勝2敗だったが、広島の選手の方が若さがあって食らいつく姿勢があった。チームの体質も影響しているんだろう。打てないベテランを使い続けたり、そういう甘えの体質は昔から変わらない気がする。中村GMはずっと勝てなかった監督だし、コーチも阪神が弱い時代の選手が多く、現役時代は負けても人気はあるから、甘やかされてきたと思うね。それが勝負どころで巨人との差になって出ているし、優勝争いの経験が少ないことも大きい」

 巨人を追い越すどころか3位広島が0・5差に迫っている。和田監督は「きょう落としたことで、(第2戦は)より大事になる。もう一回行きます」と力を込めたが、負けたら自力Vは消滅する。大丈夫か、阪神。

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