呉からサヨナラ3ラン ソフトB中村晃に備わる卓越“選球眼”

公開日: 更新日:

 甘い球を逃さなかった。

 日本シリーズ第4戦の延長十回2死一、二塁。カウント1ボール2ストライクからの5球目だった。阪神の守護神・呉昇桓の148キロの直球をコンパクトなスイングで捉えると、打球はホークスファンで埋め尽くされた右翼スタンドに一直線。サヨナラ3ランで試合を決めた。

 日本一にリーチをかけた中村はお立ち台で、「トポスシーズ……ポストシーズンでは」と言い間違えるも、特に照れることもなく淡々。「ここまでこれたのもファンの皆さんの応援のおかげ。今日より凄い応援でパワーを下さい」と、大してうれしくもなさそうに話した。

 ソフトバンクOBが、中村を評してこう言う。

「朴訥で素直な性格だけど、徹底した職人肌の選手。この日のようにナインにもみくちゃにされて感情を爆発させるのは非常に珍しく、チーム内では『ヒットゾーンは広いけど、感情の揺れ幅は狭い』と言われている。コメントも無難で記者泣かせ。秋山監督も常々、『中村は技術屋だから』と口にしています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動