巨人vs清武氏の“不毛な内輪モメ”のワリを食った大物OB
■初入閣のチャンスがフイに
そんな不毛な「清武騒動」で一番ワリを食ったのは、巨人OBの江川卓(59)だろう。そもそも、原辰徳監督(56)が渡辺最高顧問に「江川卓ヘッドコーチ案」を独断で提案したことが発端。これで一度は内定したコーチ人事をひっくり返されそうになった清武氏が激高し、“クーデター”の引き金となったのだ。
名前が表沙汰になったことで江川はその後、監督はもちろん、コーチ候補にも名前は挙がっていない。3年の時が流れた現在は、松井秀喜(40)、高橋由伸(39)といった若い世代が原監督の後釜候補。江川は初入閣の千載一遇のチャンスを「清武騒動」に奪われたともいえる。
「賠償請求が否定されたのは残念で不満。控訴する」と清武氏。誰よりも納得がいかないのは江川の方だろう。