巨人vs清武氏の“不毛な内輪モメ”のワリを食った大物OB
2011年から3年もの長期にわたる泥沼裁判は、たった「160万円」で決着した。
11年11月に球団代表を解任された清武英利氏(64)と巨人側が互いに損害賠償などを求めた訴訟の判決で東京地裁は昨18日、清武氏に計160万円の賠償を命じた。
巨人の渡辺恒雄最高顧問(88=当時・球団会長)が「10人の最高級弁護士」と評した弁護団を擁し、「オレは法廷闘争で負けたことがない」と豪語していた通りの勝訴。会見した桃井球団会長は「3年戦って1億円の請求が130万円と30万円。でもそれは金額の問題ではない」と話したのに対し、清武氏も「一個人に1億円という破格の損害賠償を求められて驚いたが、判決は160万円。巨人側の主張の大半は否定された」とこちらも胸を張ってアピールしたが、図らずも両者が口にした賠償額が、この訴訟合戦の“価値”を示しているのではないか。
訴訟で巨人側は1億円の損害賠償を求め、清武氏側は6000万円の賠償などを求め反訴していた。要するに「160万円」程度の「内輪モメ」と裁判所が判断したことになる。