サイ・ヤング賞2度の左腕サンタナが日本球界に売り込み
来季はサイ・ヤング賞投手が日本でプレーする可能性が出てきた。かつてメジャーを代表する左腕と評されたヨハン・サンタナ(35)が、日本球界への移籍を希望しているというのだ。
サンタナはツインズ時代、パラシュートといわれる独特のチェンジアップとスライダーを武器にア・リーグの強打者たちを翻弄。04年、06年にはいずれも満票でサイ・ヤング賞を獲得した。しかし、メッツ移籍後、左肩を2度手術するなど相次ぐ故障に見舞われた。今季はオリオールズとマイナー契約を結ぶも、6月にアキレス腱を断裂。ここ2年、メジャー登板の機会はないものの、すでに故障は完治し、母国ベネズエラで投球練習を再開したという。
このオフ、古巣のツインズにマイナー契約を提示されながら、合意にはいたらず。ここにきて日本でのプレーを視野に入れ始めたらしい。代理人のピーター・グリーンバーグ氏が、日本の球界関係者にサンタナを売り込んでいるというのだ。同氏は「1年200万ドル(約2億4000万円)でどうか」と具体的な金額を逆提示したそうだ。
サンタナは来日経験こそないとはいえ、親日派で知られる。和食も好物。メッツ時代にはニューヨークの日本食レストランによく足を運んでいたというから、日本での生活にも適応できそうだ。
サイ・ヤング賞左腕が復活すれば、2億円程度の年俸は安いもの。日本のプロ球団は、調査だけでもする価値はありそうだ。