競馬界に円安追い打ち…ジャパンC1着賞金増額も“目減り”

公開日: 更新日:

 2000年に2億5000万円になったジャパンカップの1着賞金が、2015年から3億円に増額される。ただ、これはあくまでも日本円での話。外国馬の関係者にとって大事なのは為替レートだ。

 例えば、JC創設の81年は1着賞金6500万円で1ドルは約220円。つまり、30万ドル弱である。超円高だった11年はJCの頃、78円台で何と320万ドル。創設からの35年で日本円では3.8倍だが、米ドルでは10倍以上になっている。

 ところが、アベノミクスによって最近は一気に円安に。1ドル=120円なら3億円は250万ドル。実は3年間で22%も目減りした計算に。ユーロでもやはり20%減なのだ。

 もちろん、15年の為替まではわからないが、安倍政権が続く以上、大幅な円高はないだろう。

 日本馬が強くなり、しかも世界一の高速馬場が欧米のホースマンに嫌われている上に、円安が追い打ち。これでは大物外国馬の参戦は望めない。

 だが、これはファンにとっては朗報である。外国馬が少なければ日本馬の枠が増え、3億円争奪戦に超豪華メンバーが集う。日本で最も盛り上がるレースはJCになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  2. 2

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功が休養でテレビ業界大激震…キー局編成関係者「いずれ番組の打ち切り話が出てくる」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  1. 6

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 8

    【動画あり】イケイケ国民民主党に“パワハラ問題”噴出!女性衆院議員からの罵倒叱責で体調不良に…4人も離党の異常事態

  4. 9

    “現代の遊女”吉原のソープ嬢はNHK大河ドラマ『べらぼう』をどう見ている? 地元は特需に沸く

  5. 10

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ