アギーレ招聘の張本人が続投 サッカー協会の深刻な人材難
「前技術委員長の原さんを一昨年12月に専務理事に引き立てたのは大仁さん自身。その原さんがFC東京の監督時代に同クラブの強化担当として信頼していた霜田さんのクビは切りづらい。現実的に人材不足という事情もある。原さんと霜田さんは、10年南アW杯の前からW杯後の監督探しに着手。国内外のエージェントを使わず、2人がアポを取って実際にスペインなど欧州、アルゼンチンなど南米に出向き、数十人もの代表監督候補と膝を突き合わせながら折衝をやってきた。以来、サッカー協会は原―霜田ラインに丸投げ状態。原さんと霜田さんがいなくなったら、サッカー協会内に自分の目と足を使って監督を選ぶ人物がいなくなってしまうのです」
人材不足でこのまま原―霜田ラインにオンブにダッコでいくしかないというのである。
「3月27、31日の親善試合に間に合わせるとしたら、2月中には次期監督と基本合意しないと間に合わない。ズレ込むとしても4月まで。この間に話をまとめられる人間が他にいない。代わりといってはなんですが、次期監督決定と同時に大仁会長が責任を取って辞任する腹のようです。もともと任期は来年3月までと長くなく、生来の口下手のせいで《報道陣に取り囲まれての質疑応答》が大の苦手な人ですから。今回のアギーレ騒動で報道陣に付きまとわれてヘロヘロ。辞任を決めてせいせいしているようです」(前出の関係者)
ブラジルW杯、アジア杯で日本の深刻な決定力不足がクローズアップされたが、ピッチ外でもロクな人材がおらず、同じように決定力不足に泣かされている。