パット改善せず…それでも宮里藍が米ツアーにこだわる理由
【ISPSハンダ女子豪州オープン最終日】(ロイヤルメルボルンGC=6479ヤード・パー73)
昔のパターに戻したところで、課題克服とはいかなかった。39位スタートの宮里藍(29)はスコアを3つ落とし、通算9オーバー44位タイに終わった。
「短いチャンスをポロポロ外してしまった。(パットは)改善の段階にあるので、地道に続けていくことで自信の厚みが出る」(宮里)
イーブンパー12位でフィニッシュした宮里美香(25)が、通算119パットだったのに対し、藍は133パット。3日目には38パットするなど、改善の兆しは全く見られなかった。
昨季は賞金ランク86位で、米女子ツアー参戦9年目で初めて賞金シードを失い、優勝争いどころかベスト10入りさえできなかった。米女子ツアーもパワーゴルフの時代に入り、平均飛距離239.786ヤード(85位)の藍は明らかに取り残されている。さらに生命線のパットも勝負にならないとなれば、復活は絶望的だ。今大会は世界ランク1位のリディア・コ(17)が今季初優勝するなど、世代交代の波が確実に押し寄せており、藍の居場所はますますなくなる。それでも米女子ツアーにしがみつくのには、何か理由があるのか。