中日臨時打撃コーチ土井氏が太鼓判 高橋周“4年目の底力”
「選手層に『くぼみ』がある時代。ここはレギュラーを取るチャンスですよ」
こう話すのは、中日の土井正博臨時打撃コーチ(71)。昨秋キャンプから臨時コーチに就任。キャンプでは連日、若手の底上げのために熱心な指導を続けた。若手野手の台頭が近年の課題となる中で、西武コーチ時代に清原和博をはじめ、松井稼頭央、中島裕之、中村剛也らを育て上げた名伯楽は、レギュラーを狙う中日の野手たちをどう見ているのか。
――今年は大半の新人選手が一軍キャンプに帯同しました。
「新人はみんないい素質を持っていますよ。たとえば遠藤(ドラフト7位=東京ガス)にしても、近いうちにレギュラーを取れる逸材だと思う。あとはこれから彼らをどう育てていくか。潰さないようにうまくやっていくか。スカウトはいい選手を獲得したわけですから、ここから大事です」
――中日は近年、ベテランが目立つ一方で、若手が育たないといわれています。
「常に優勝争いをしていた強い時代のメンバー、たとえば荒木、森野といったあたりは体も強くて、次の世代が追いつけなかった。彼らが年を重ねてきた今はチャンスなんですよ。(若手中堅では)松井佑介、福田永将らが打撃に関してはもともと光るものを持っているし、成長を見せていると思う。今は平田が二軍で調整しているけれど、彼らの中にどう入っていくかですよね」