不安抱え開幕へ 阪神和田監督の首絞める西岡の「3番・三塁」
「今季のカギを握るのはゴメスや能見ではなく、三塁手やな」と言うのはベテラン阪神OBだが、同意見は多いのではないか。
和田監督は打線の上位に、1番鳥谷、2番上本、3番西岡と並べて足を使いたい。ところが、三塁で起用される西岡はオープン戦打率は.152。慣れない三塁の守備にも不安を抱え、「現状では攻守ともに今成の方が上だし、新井もいる」ともっぱらだ。
坂井オーナーもキーマンに挙げる西岡は、キャンプにおける二塁のポジション争いで上本に負けた。その間、和田監督から何度も三塁転向を勧められながら拒否していた事実を公にした。
あるOBは「監督の考えに背いていた西岡も問題だが、『これは命令だ』と言ってすぐに三塁をやらせなかった和田監督の煮え切らない態度もおかしい。野村監督や星野監督時代には考えられないこと。わがままを許していたツケは大きい。チーム内にも西岡の3番・三塁に疑問を持つ者が少なくない。西岡が3番ではゴメス、マートンも機能しない。結果が出なかったとき、監督は求心力を失うことになるんじゃないか」と言う。
和田監督が目指す「超攻撃的打線」は自分のクビを絞めるリスクをはらんでいる。