常総学院佐々木監督が明かす木内前監督の「近況」と「影響力」
常総学院(茨城)は春夏通じて優勝2回、準優勝2回。同校を全国有数の野球名門校に育てた人と言えば、木内幸男前監督(83=現常総学院副理事長)だ。
11年にがんを患っていることを告白して監督を勇退したものの、いまは何をしているのか。名物監督がいなくなって選手集めに影響はないか。取手二時代の教え子で、11年から指揮を執る佐々木力監督(48)に聞いた。
「今も時間があれば練習を見たりしていますよ。3月の沖縄キャンプでも、茨城残留組の面倒を見てもらいました。選手らを教室に集め、黒板を使ってディレードスチールや重盗の講義をしてくれたのです」
マスコミに極力、露出しなくなったのは本人の意思のようだ。
「野球の指導をやろうと思えば、まだまだ元気にやれると思います。でも、『あまり私が出しゃばると、マスコミが私のところばかりに来てしまう』と話していました。だから極力、報道陣がいるところには顔を出さないようにしているようです。確かに木内さんが歩いているだけで、記者さんたちはそちらに行ってしまいますから(苦笑い)。03年の夏に優勝した時も、そう。当時のエースだった松林(現在は常総学院コーチ)も『僕らに話を聞きに来てくれない』と嘆いていましたから(苦笑い)。だから今は基本的にチームと別行動。泊まるホテルも違うし、甲子園に来るのも試合当日です」