宮里藍41位タイ 「不安を抱えてメジャーは勝てない」の指摘
【ANAインスピレーション】(カリフォルニア州ミッションヒルズCC=パー72)
初日4アンダー単独2位につけて、「今度こそ悲願のメジャーに勝てるか」とファンに期待を持たせた宮里藍(29)だったが、終わってみれば通算1オーバー41位タイだった。
また、決勝進出の日本勢は宮里美香(25)が1アンダー29位タイ、上原彩子(31)はイーブンパー35位タイ、横峯さくら(29)は1オーバー41位タイ。最終日は宮里美が67、藍69、横峯70、上原71とそろってアンダーパーで回った。
しかし、S・ルイス(30)とのプレーオフの末、優勝したB・リンシカム(29)は9アンダーだから、日本勢は完全に圏外だったわけだ。樋口久子以来、38年ぶりのメジャー優勝どころか、日本の女子プロはメジャータイトルからどんどん遠ざかっているようにも思える。田原紘プロがこう指摘する。
「宮里藍はこれまでパットとアプローチで勝負してきたから、得意のショートゲームがダメになったら順位が落ちるのも当然です。そもそもボールが飛ばない上にパーオン率が悪くなればパット戦に持ち込めない。それでパットを外してボギーを何ホールか続けているとイライラが募る。すると今度は距離を出そうとショットに無理をしてフェアウエーをとらえられないという悪循環に陥ってしまう。ショットメーカーなら2パットでいいからと無理をしないし、大崩れもない。それが上位で争う選手との大きな違い。その昔は、藍も迷いもなく構えて打てばカップに入っていた。ところがゴルフの難しさをいやというほど経験して、パッティングスタイルをいじくったり、パターを昔のモデルに戻したりと試行錯誤を続けている。不安材料を抱えているようではタフなメジャーでは勝てませんよ」