ミラン本田不発 G大阪・宇佐美の台頭で代表も“戦力外”危機
10年南アW杯ベスト16の立役者である本田圭佑(28=伊ミラン)は「日本代表のアタッカー陣の中では“戦力外”の危機です」と前出の記者が続ける。
「ハリルホジッチ監督体制でのチュニジア戦、ウズベキスタン戦でも顕著だったが、足が遅くて俊敏性に欠ける本田にボールが入った途端、スピーディーなパス回しや選手の連動性が損なわれてしまい、攻撃自体がギクシャクしてしまう。ハリルホジッチ監督は、相手DFの背後を積極的に突いていく攻撃も志向しているが、これも本田が不得手とするプレー。新生日本代表の前線に、本田の居場所はどこにも見当たらないのが現状です」
フィジカルの強さを生かして「ボランチ転向」も囁かれる本田だが、ボールキープの局面で相手からのアタックをはね返すのは上手でも、相手のボール奪取はヘタなので「ボランチでは使えない」とハリルホジッチ監督は判断しているともっぱらだ。
所属するACミランは29日のリーグ戦でホームにジェノアを迎えたが、1-3で敗れた。本田は3月21日以来5試合ぶりの先発で右サイドに入ったが、シュート1本だけに終わり好機にも絡めず。0-2とリードされた後半9分、サポーターからはブーイングを浴びながらベンチに下がった。
宇佐美が活躍すればするほど、本田が「日本代表から放逐される日」が近づいてきそうだ。