白鵬に「限界見えた」と評論家 照ノ富士に追われ引退加速
「相撲にかつての滑らかさがない。突き落とされた14日目の稀勢の里戦といい、この日も背中から土俵に落ちていますからね。12日目には豪栄道に首投げで負けた。いくら相手が捨て身で放ったとはいえ、横綱が首投げなんかで負けるのは恥さらし。負けるにしても負け方というものがあるのが横綱ですから。今の白鵬は頂点を極めて、下り坂に向かっているような気がします」
角界には「3年後の稽古」という言葉がある。「もともと白鵬は稽古をサボることが多かった。まだ30歳とはいえ、全盛期の怠け癖がたたって足腰の衰えが早くやってきたように感じる」(角界OB)という指摘もある。
中澤氏は「そんな白鵬に代わる力士が誰かとなれば、照ノ富士しかいません」と続ける。
「彼には他の力士にはない力強さがある。相手に十分相撲を取らせても、それを押さえつけて料理できる。むしろ、荒々しい取り口こそ照ノ富士の魅力です。『相撲技術が未熟』という声もありますが、彼の場合はうまさは必要ない。むしろ、うまく取ろうとすると長所である荒々しさが消えかねませんからね」