スタメン平均24.4歳 日ハムは若さ爆発で30勝リーグ一番乗り
日本ハムの「若さ」が爆発した。
31日の中日戦。0-1の一回無死満塁から26歳の中田の犠飛で追いつき、21歳の近藤の2点二塁打で逆転すると、打線に火がついた。24歳の杉谷、27歳のレアード、20歳の渡辺が続き、結局、打者10人の猛攻で一挙5得点。敵を消沈させた。
投げては、22歳のドラフト1位新人・有原が5回2失点で2勝目。「腕を強く振ることだけを考えた」と3四球に暴投と荒れ気味だったが、プロ入り後最速となる154キロをマークするなど150キロ台を連発し、潜在能力の高さを見せつけた。
この日の日本ハムのスタメン10人の平均年齢は24.4歳。積極的な若手の登用と常に数年先を見据えた戦略を売りにするこの球団らしい陣容で、リーグ一番乗りとなる30勝を達成して首位をキープ。主力の28歳の陽岱鋼を故障で欠き、34歳のベテランの田中も右肩に不安を抱える。決してチーム状態は良くないが、栗山監督は「こういうときこそチーム力は上がる」と平然と言ってのける。
対する中日のスタメンの平均年齢は31・4歳。44歳の谷繁兼任監督はギックリ腰で29日に選手としての一軍登録を抹消された。
自らの老いと戦いながら、チームの世代交代の狭間で頭を痛める指揮官の目には、この日の日本ハムがさぞまぶしく映ったに違いない。