貴ノ浪が43歳で急逝 横綱・大関は「寿命が短い」本当の理由
「だから、13年に還暦土俵入りを果たした北の湖理事長も、健康には気を使っていた。『還暦まで死ねない』と言い、歩数計を腰につけて毎日ウオーキングを行うのが日課。親しい記者などには『今日はこれだけ歩いたよ』とうれしそうに語っていましたからね」(角界OB)
なぜ、横綱はそれほど寿命が短いのか。
「一つは現役時代のストレス。負け越しが許されず、優勝争いが義務だけに重圧は想像を絶するものがある。多くの横綱経験者が『ストレスで体がボロボロになった』と話しています。もちろん、日々の稽古も人一倍行わなくてはいけない上、お座敷も頻繁にかかるので並の力士より酒を飲む機会も多いが、大関も横綱に負けないくらい、ストレスがある」(元力士)
貴ノ浪も元大関。当時の二子山部屋には若貴という「二枚看板」がおり、注目が高くプライベートでも心労があった。それでも2回の優勝を果たしている。ちなみに3人いる現大関陣は優勝回数ゼロ。やはり横綱昇進のストレスは尋常ではないはずだ。