日本選手放出情報…岩隈、上原らの移籍はどこまで現実味?
それでいて年俸は700万ドル(約8億4000万円)。2ケタ勝利の計算できる先発の相場は年俸10億円を軽く超すだけに、ポストシーズン進出を狙う球団にはお買い得な投手といえる。
昨年11月にはレッドソックスがキューバ人外野手のセスペデスを交換要員にトレードを画策するなど、オフには譲渡の打診が殺到した。
今年いっぱいで契約の切れるマリナーズが、FAで出て行かれる前に岩隈を放出して若手有望株の獲得をもくろんでも不思議ではない。ドジャース、ブルージェイズ、ナショナルズなどのスカウトが岩隈の視察を続けているものの、しかし、マリナーズにその気がなさそうだ。
ズレンシックGMは岩隈放出のウワサが浮上するたびに、「(エース右腕の)ヘルナンデスとともに欠かせない存在」と真っ向から否定。「岩隈の放出は現実的ではありません」とスポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「マリナーズは順位こそ4位に沈んでいるが、地区首位のエンゼルスとは7・5ゲーム差。ア・リーグ西地区の上位球団にはもろさがありますからね。開幕から快進撃を続けた若手主体のアストロズは前半戦終盤に失速したし、8・5ゲーム差で最下位のアスレチックスも含めて下位球団が後半戦で巻き返すチャンスは十分ある。マリナーズにしてもポストシーズン進出をあきらめるはずはありませんよ。期限までにトレードを打診されても、ズレンシックGMが首を縦に振らないと思う。それにマリナーズは親会社の米国ニンテンドーの方針もあり、日本人選手を1人は抱えておくはずです」