故障再発のマリナーズ岩隈 長期化なら失う「出来高」は4億円
マリナーズ・マクレンドン監督は12日(日本時間13日)、右広背筋を痛めて故障者リスト(DL)入りしている岩隈久志(34)が再び患部に違和感を訴えたため、10~14日間はノースローで調整すると明らかにした。
4月下旬に離脱した当初は6月上旬の復帰が見込まれていたが、それも白紙。複数の米メディアによれば、広背筋の故障は完治に時間を要することから、前半戦を棒に振る可能性もあるという。
今季の日本人先発投手はレンジャーズ・ダルビッシュ有(28)が右肘にメスを入れて全休。ヤンキース・田中将大(26)は右手首の炎症と上腕部の張りで離脱し、カブス・和田毅(34)もオープン戦で右太ももを痛めて開幕からDL入りとなった。和田はすでに3Aで登板しているものの、いまだにメジャーからお呼びがかからない。日本人先発投手を襲う相次ぐ故障禍はもちろんチームにとって大誤算だが、本人たちの稼ぎにも大きく影響する。
■30試合で2億4000万円のボーナス
投手によって出来高の条件は異なるものの、DL入りで最も損するのは高給取りの田中(年俸約26億円)でもダル(同約12億円)でもなく、岩隈(同約8億4000万円)だ。ダルは「健康ボーナス」といわれるインセンティブを結んでおり、一度も離脱しなければ80万ドル(約9600万円)を得る。今季絶望だけに、すでに1億円近い臨時収入は手にできないが、岩隈が失うボーナスはダル以上なのだ。