錦織ツアー10勝で世界4位 全米オープンのドローに好影響
最高の形で復帰戦を終えた。
テニスのシティ・オープン(米・ワシントン)は9日(日本時間10日)、男子シングルス決勝を行い、世界ランク5位で第2シードの錦織圭(25)が同18位のジョン・イスナー(30=米国)を2-1で下し、今季ツアー3勝目、通算10勝目をマーク。ウィンブルドンの2回戦で痛めた左ふくらはぎの故障からの完全復活をアピールした。
今年4月のマイアミ・オープン準々決勝でストレート負けした身長2メートル8センチのビッグサーバー相手に堂々と渡り合った。第1セットこそ、最速200キロ超の高速で角度のあるサーブにてこずり先取されたが、第2セットで巻き返す。
1ゲーム目でいきなりブレークを奪うと、その後はサービスをキープし、このセットを6-4で制す。第3セットも3ゲーム目をブレークして、その後は正確なショットで相手を翻弄。計18本のサービスエースを決められるなど相手のパワーに押されながらも、接戦を制した。マイアミOPでは一方的に攻められた相手に雪辱を果たした。同時にクルム伊達公子(9勝)を上回り、日本人選手最多となる10個目のタイトルを手にした。