オーナー現場介入、監督辞意…揺れる楽天にファン離れ懸念

公開日: 更新日:

■ヴィッセル神戸はどう復活したのか

 そもそもオーナーだからといって何をやっても許されるわけではない。プロ野球は公共性が強く、ファンが球場に足を運んで興行として成り立つ。スポーツライターの工藤健策氏はこう話す。

楽天は三木谷オーナーの判断で05年から球界に参入した。大金も使ったでしょう。でも、プロ野球の球団は、文化的公共財でファンのものでもある。球場に足を運ぶファンは、素人が口を出す下手な采配を見るためにお金を出しているわけではない。といって、ネットや金融などで成功して自信を持っている経営者の性格が変わることはないでしょう。今後も現場介入は続くはずです。もしもファンがそれを許さないというなら、安保法案反対の抗議デモを行っている人たちのように、自分たちで行動を起こすしかない。そこまでしないと、このオーナーも球団も変わりませんよ」

 05年、三木谷オーナーが所有する会社が運営するヴィッセル神戸が、低迷と混乱でJ2降格を余儀なくされたときのことだ。

 当時のヴィッセルは現在の楽天同様、三木谷オーナーの独壇場。現場介入を繰り返し、自分のやり方に従わない監督を次々と解任した。その際に立ち上がったのが神戸のサポーターだった。当時を知るサッカー関係者が言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…