ゴルフ人口激減で大慌ての業界に評論家「今までのツケ」
ゴルフ人口が減っている。「レジャー白書2015」によると平成26年は、前年より140万人も減って720万人になった。16%以上もの減少に業界が大慌てだ。プロゴルファー、ゴルフ場運営会社、ツアー中継テレビ局、広告代理店、ゴルフ出版社などから関係者が集まって、「もっと良く、もっと盛り上がるゴルフ業界を目指して」というテーマの下、公開討論会を行っている。
要するに、ゴルフ業界をもっと活性化して、ゴルフ人口を増やそうということだ。
しかし、一般ゴルファーにはピンとこないかもしれない。楽しもうがやめようが、ゴルファー一人一人の勝手だからだ。
評論家の宮崎紘一氏が、「今さらジタバタしたところで遅い。大事な時に手を打たなかったツケが回ってきたということです」と、こう指摘する。
「ゴルフ業界で甘い汁を吸ってきた人たちが、このままでは先細り必至だから心配なのでしょう。お題目は立派ですが、自分たちの金儲けはこれからどうなるんだ? と関係者が集まって知恵を出し合っているだけ。ゴルファーのことなんかちっとも考えていない。ツアーが面白くなければ観戦しなくなる、クラブが高ければ買わなくなる、プレー代が高ければゴルフ場に行かなくなる――。当然の成り行きです」