ゴルフ場で増える「カート事故」 新車買えず整備不良も
先月、栃木県鹿沼市の南摩城CC西Cで、乗用カートが道からおよそ6メートル下に転落し、運転していた男性(69)が病院に運ばれ、死亡した。
全国のゴルフ場ではセルフプレースタイルが増えて、プレーヤーが乗用カートを運転してゴルフを楽しむ形態が一般的になってきた。同時にカート事故も増えている。
ゴルフ専門誌を発行する「一季出版」(東京)によると、乗用カートを配備する全国のゴルフ場628カ所にアンケート調査したところ、過去に事故が起きていないゴルフ場は約25%しかなかった。つまり、多くのコースで何らかのトラブルが起きているのがわかる。
キャディー付きプレーならホール間の危険箇所もよく知っているので、注意して運転してくれる。しかし、セルフプレーの場合、初めてのコースではカート道もよくわからない。さらに、一般道と違って注意力も散漫になりがち、運転しながらスコアカードを記入しているアマチュアもいるから、よそ見運転で事故を起こしやすい。
カーブを曲がり切れず、カート道から飛び出てノリ面に乗り上げ、そのまま転倒。約30メートルもの下り急勾配をノーブレーキで勢いよく木に衝突、放り出された事故もあった。