ジャンプ週間第3戦 葛西は“悪い癖”を露呈して失速7位
“レジェンド”が波に乗り切れない。
欧州伝統のジャンプ週間第3戦を兼ねたノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第10戦(HS130メートル、K点120メートル)が3日(現地時間)、オーストリア・インスブルックで行われ、6人が本戦に進んだ日本勢は葛西紀明(43)が124.5メートル、119.5メートルの合計236.8点の7位が最高だった。優勝はぺテル・プレブツ(23=スロベニア)で今季5勝目、通算11勝目を挙げた。
自身が持つ史上最年長表彰台記録(43歳6カ月)の更新を狙う葛西は1回目こそ、まずまずの飛躍を披露。W杯歴代最多の53勝をマークするグレゴア・シュリーレンツァウアー(25=オーストリア)を抑えて6位に付けたが、2回目はK点にすら届かず順位を上げられなかった。
1回目よりも助走の速度を上げようと修正を試みたが、飛び出しの際にバランスを崩したそうで、葛西は「2回目は失敗した。スキー(板)も下がる悪い癖が出た」と振り返った。
ジャンプ週間は4連戦の総合順位で争うが、残りはオーストリア・ビショフスホーフェンのみとなった。
開幕前は「ジャンプ週間は調子が上がる。総合優勝したことがないので、早く優勝したい」と公言していたが、偉業達成はまたもお預けとなった。