日本の「学生スポーツ」はなぜビジネスにならないのか

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 正月の箱根大学駅伝は青学大が連覇。10日に行われた全国大学ラグビー選手権決勝では、帝京大が史上初の7連覇を達成して幕を閉じた。

 近年、国内の大学スポーツで1番人気といえば箱根駅伝だろうが、それとて米国の大学スポーツの比ではない。

 その筆頭が、全国から選抜された68校がトーナメントで頂点を目指す全米大学体育協会(NCAA)男子バスケットボール選手権、通称「マーチ・マッドネス=3月の熱狂」だ。昨年の決勝(4月6日)は、デューク大とウィスコンシン大が争い、平均視聴者数は約2830万人を記録。同年米経済誌フォーブスが発表した15年度「世界で最も高価値なスポーツイベント」のランキングでは、ベスト4が揃う「ファイナルフォー」が6位(1億5000万ドル)にランクされた。

 米国スポーツ事情に詳しい友成那智氏が言う。

「バスケは全米国内で、人種を問わず人気があるスポーツです。地方予選からテレビが追いかけ、メディアでは実力ランク付けも盛んに行われる。全米中のOBはもちろん、地元から勝ち上がった大学を応援する市民やファン、賭けている人たちが熱狂する。プロスポーツの興行と同じです」

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