侍Jにステータスなし? 主力選手軒並み辞退の“謎解き”
「辞退者が多すぎて困ったもんだ……」
こう言って頭を痛めるのは、侍ジャパン関係者。15日、3月に行われる台湾との強化試合の代表メンバー26人が発表された。大谷翔平(日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)に加え、則本昂大、松井裕樹(ともに楽天)については、前日になって急きょ、球団から断りの連絡が入ったという。今秋ドラフトでの最大の目玉である田中正義(創価大)までも不参加となった。
小久保監督は「1年後のWBCを見据え、日本のトップ選手を集めた」と言ったものの、「大谷はオファーしたが出場見送りの返事。藤浪は肩を考慮して外した。則本、松井は調整の関係」と説明。残り2枠については投手中心に選考するというが、“飛車角落ち”のメンツを並べて何のために試合をやるの? と言わざるを得ない。
「今回はあくまで昨年のプレミア12での失敗を踏まえた人選になるはずだった。プレミア12では、各球団の抑えばかりを集め、中継ぎ投手が不在。これが影響して継投ミスで世界一を逃した。来年3月のWBCでは同じ轍を踏むことは避けたい。何より重視したのはリリーフ陣の構築だったが、純粋な中継ぎは秋吉(ヤクルト)のみ。そこにも苦しさが見え隠れする」と言うのは、在京の放送関係者。