腐敗止まらぬ巨人軍 球場を“賭場”にしていた選手の金銭感覚
野球賭博だけでは終わらなかった。
14日、巨人の選手が自チームの公式戦の勝敗を対象にしてカネをやりとりしていたことが判明した。選手が試合ごとに現金を出し合い、勝てば試合の円陣で「声出し」をした選手が総取りするルール。巨人もこれを認め、1試合あたり投手、野手で総額14万円が動いていたと説明した。
野球賭博に関与して無期失格処分を受けた元巨人の笠原将生投手(25)は産経新聞などの取材に「1000円から連勝するごとに、3000円、5000円と、どんどん金額が跳ね上がる。レートが上がりすぎて(わざと)打たないことも可能だった」と、敗退行為による八百長すら示唆していたから、大変な問題だ。
これに対して巨人は、森田総務本部長が「レートが跳ね上がることはなかった」と笠原の証言を否定。「縁起のいい『声出し』役にみんなでご祝儀を出そうとなった。験担ぎの意味合いもあり、賭け事とは全く異質の行為。敗退行為とは全く正反対」と説明したが、野球賭博の常習者が何人もいたのに「験担ぎ」とはよくぞ言ったものである。